お料理。
作っているときは、幸せ。
でも、作り終えてからが、地獄。
「余らせておく」が出来ない。
私のなかに刷り込まれた「勿体無い」という魔物は、鍋が空になるまで私を許さない。
「残すなんて、勿体無い」
偏食の酷い兄弟姉妹と、大量に食事がないと怒鳴る毒父。
皿に残る、食事たち。
食べるのは、私の役目。
私が食べれば、全部まるく収まるの。
だから、食べ続け。
私の満腹中枢は、おかしくなった。
一日の中で食べる量を調節すれば良いっていう人もいるけれど。
うまくいかなくて、食べちゃって、吐けなくて、お腹壊して。
醜い豚みたいになってしまうのかな。
怖い。
怖いよ。
誰か助けて。
私は、豚になりたくない。