すずのまほうつかい

歪んで捻れた思考過程

バーンアウト

いつも消えたい もうひとりのぼく

閉じ込めたぼくが ひさしぶりにあばれて おもてへでてきてしまった

約束したんだ だけど やぶっちゃった

ぼくは また きずを ふやした

 

きょうは うでを 川に浸してきた

冷たくて 心地よくて

感覚がなくなって 真っ赤になる腕

そういえば昔 真冬に外の水道で ずっと手を浸したことがあった

あかぎれの手に染みて 痛くて

だけどそれは 役立たずの自分への罰だから

たぶんそれが はじめての ジショウコウイ

 

消えてくて 消えたく 悲鳴をあげるぼくがいて

だけど そんなぼくは要らないから 必死に隠して

ぼくは ぼくではなくなって

ぼくは ぼくを隠して

必死に笑うんだ

 

そろそろ ぼくを隠さなきゃ

だけど いまは「ぼく」が表に出ている

いつも 表にいる子は出てこない

どうしよう 「ぼく」のまま明日の朝を迎えたら