すずのまほうつかい

歪んで捻れた思考過程

黙歌

この想いは決して告げてはならないし気付かれてもならない

これは恋ではないけれど貴方を想うと心が安らぐのは事実

 

 

わかっていた

初めて会ったあの日から 左の薬指に白銀の光る貴方

大切なひとを大切にできる人なのだと

そんなところも憧れた

 

消えたくてたまらない私だけど

貴方を想うと 今日も生きてみようかと思い直せる

 

ただ生きるため 貴方を想う

ただ生きるため 静かに想う

ウソツキ

恋人だったはずの人は、ぼくから離れていった。

近付いても逃げる、N極同士の磁石みたいに。

それなのに、都合の良いときだけぼくの知識を使おうとする。

ぼくの話なんて聞かないくせに、自分の話だけ。

お前なんか知らない。

頼っていいと言ったくせに、ウソツキ。

お前のことなんか、二度と頼らない。

 

 

ぼくはもう、お前のものじゃない。

 

 

 

 

 

 

ぼくはまた、ひとりぼっちだ。