すずのまほうつかい

歪んで捻れた思考過程

ウソツキ

恋人だったはずの人は、ぼくから離れていった。

近付いても逃げる、N極同士の磁石みたいに。

それなのに、都合の良いときだけぼくの知識を使おうとする。

ぼくの話なんて聞かないくせに、自分の話だけ。

お前なんか知らない。

頼っていいと言ったくせに、ウソツキ。

お前のことなんか、二度と頼らない。

 

 

ぼくはもう、お前のものじゃない。

 

 

 

 

 

 

ぼくはまた、ひとりぼっちだ。